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 遠心圧縮機,サージ現象に関する研究

 送風機や圧縮機は自動車や家電など様々な分野に使われており、本研究で対象としている遠心圧縮機は高速化によりコンパクトで高圧力を得られるという特徴があります。

 

 これらのターボ機械は最高効率点付近での運転が望ましいのですが、低流量域で運転するとサージや旋回失速といった非定常流動現象による振動が発生し、問題となります。

 

 サージ現象とは流量と圧力が周期的に変動する流体起因の自励振動のことで、サージが発生すると圧縮機の運転が不可能になるだけでなく、機器の破損を招く恐れがあります。

 

 また、近年では地球規模の環境問題や,化石燃料の枯渇によるエネルギー問題などが注目されているため、機器の高効率化や低騒音化は以前よりも重要性が増しています。

 

 特に近年では高効率化の困難な低比速度圧縮機が注目されており、ディフューザやケーシング形状の最適設計による高効率化や運転範囲の拡大について、実験や流体解析などを用いて検討を行い、性能の改善や予測手法の確立を目指しています。

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