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 キャビテーションに関する研究

 脱炭素化に向けて水素を活用する社会が実現しつつあります。水素を輸送するためにはポンプが必要です。ロケットや航空機の燃料輸送、人工衛星の姿勢制御にもポンプが使われます。

 ポンプは省スペース・低コストの観点から高速小型軽量化が求められています。ポンプを高速で運転すると、羽根車内の流体の速度は上昇し、入口付近では圧力低下が大きくなります。圧力が飽和蒸気圧以下になると、液体は蒸気へと変化しますが、この現象をキャビテーションといいます。キャビテーションが原因となり、揚液性能の低下、振動・騒音、羽根車の損傷などの問題が生じます。

 私達は、ポンプの効率を損なうことなく、吸込性能が良い、あるいはキャビテーション起因の不安定流動が生じにくい羽根車を数値流体力学(CFD)による最適化設計手法を用いて検討し、実験により検証を行っています。可視化実験とCFD解析結果との比較により現象の理解を深めます。振動や騒音も計測して分析しますので、エンジニアとしての実践力と技術力を身につけ​、流体工学の専門性を高めることができます。

 

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